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数字で振り返る2024日本海リーグ・ドラフト

日本海リーグ記録部

先日、NPBの新人選手選択会議(ドラフト会議)開かれ、日本海リーグ勢は阪神から富山GRNサンダーバーズの佐野大陽選手が5位、石川ミリオンスターズの川﨑俊哲選手が育成4位の指名を受けた。打者としてのタイプは違えどともに遊撃手で攻守両面からチームを支えた両選手。昨年の富山勢3選手に続いて夢の切符をつかんだ2人が刻んだ足跡をたどってみる。

佐野選手は39試合に出場、開幕当初は6、7番だったが、徐々に打順を上げて3番や5番のクリーンアップも担い、10戦目からは1番打者として富山打線を牽引した。二塁打、三塁打は各1本だが、リーグ4位の48安打を放ち、打率はリーグ2位の3割3分6厘をマークし、19打点を挙げた。183打席で三振は17と少なく、32四球を選び、出塁率4割6分4厘はリーグトップ、盗塁は9で惜しくも2桁に届かなかった。派手なプレーはそれほど見受けられなかったが、失策は5と守備は安定感抜群だった。出場39試合中25試合で安打を放ち、そのうち6割4分の16試合で2安打以上をマーク、連続試合無安打は最長でも3試合とムラがなかった。21試合で四球を選び、安打も四死球もなかったのは3試合だけだった。

川﨑選手も今季39試合に出場、開幕当初は9番を打つなど下位が多かったが、徐々に調子を上げると中盤以降は5番に定着、石川のリーグ制覇に貢献した。打率は2割8分2厘だが、長打率4割6分2厘、出塁率4割3分0厘はいずれもチームトップでリーグ3位。三塁打5本はリーグトップで、25打点、15盗塁はいずれもリーグ4位タイ。開幕直前の怪我の影響もあり、シーズン初めに送球ミスが目立ったものの、7月以降はわずか1失策で、投手陣を助けた。出場39試合中22試合で安打を放ち、16試合で打点をマーク、21試合で選んだ四球は28を数えた。今季と同じく39試合出場した昨季と比べても打率、長打率、出塁率など多くの部門で大幅に上昇、一昨年の日本海オセアンリーグ時代から見ても特に打撃部門で成長ぶりをみせた。

こうしてみると、同じポジションということもあって求められるものがあるためなのか、思っていた以上に共通点が多く、それぞれの持ち味、特長によって違いも見えた。これからはチームメートであると同時にライバルにもなる。互いに切磋琢磨し、一つでも多くの「武器」を身に付け、富山、石川両県にうれしいニュースを届けてもらいたい。